パン１０

東洞院通三条を下ったところにあるパン屋さん。
パンの種類は豊富で、お菓子パンからサンドイッチなどまで少量ずつ沢山のパンを作っています。意識的に本格的にせずに食べやすくしているところがあり、それが良い方に出ているものと、たとえばドライフルーツを練り込んだハード系なのにパンが柔らかくしてあるというように期待値からは物足りなさにつながっているものがありますが、ほどほどに美味しく、値段も安く、京都の中心部でふだん使いに利用しやすい１軒です。（大）

平野神社の南隣りにあるオレンジがかったベージュ色のお洒落なパン屋さん。
パンがぎっしりと並べられていて、店員も多く、明るくて活気があるお店です。パンは大きめで、値段も高くなく、お客さんがひっきりなしに訪れています。肌理の細かい食パンやデニッシュ系の北山マダムなど、食パンが人気ですが、アーモンドやチョコなどを、それほど技巧を凝らさずに、これでもか的にたっぷり使うのも特徴です。カフェやレストランとしても使える北山店、大丸店もあります。（大）

西大路の市バスわら天神前の近くにある、重厚な雰囲気のパン屋。
店内は広く、パンの種類も豊富です。ちょっと濃厚な味わいのパンが多いのが特徴です。特に炒めたオニオンを練り込み、香ばしく焼いた玉葱パンが他にない感じで、オススメです。色んな工夫をして個々のパンに彩りを持たせようとしているのが窺える面白いパンが多いのですが、店構えにも接客にも独特の暗鬱さがあって、そこも面白いです。堀川中立売に西陣店もあり、そちらも人気です。（大）

千本高辻を東に入ったところにあるパン屋さん。
昭和の駄菓子屋や牛乳屋のようなレトロな店構えに相応しく、パンも最近流行のタイプではなく、懐かしい感じのものですが、懐かしさの中にも現役バリバリの勢いと美味しさを持っているのが素晴らしいです。パンの種類は豊富にあります。看板のあんバタや菓子パン類も美味しいですが、カステラ生地風のパンに海老カツを挟んだようなタイプの洋食テイストの惣菜パンも絶品です。比較的遅くまで営業しているのもありがたいです。（大）

ＪＲ京都駅八条口のアスティロードにある志津屋プロデュースのあんぱん専門店。
あんぱんは太鼓まんじゅうのような形で、英語の甘紋（甘いものの紋章）が付いたお洒落なパッケージが特徴です。オーソドックスな白ぱん、黒糖入り黒ぱん、抹茶ぱん、よもぎぱんなどの薄い生地に、つぶあん・こしあん・白あん・芋あんなど１０種類近い餡と栗や小豆などを包んでいます。佐々木酒造の酒粕を使ったあんぱんもあり、これもなかなか美味しいです。隣りに普通の志津屋もあります。（大）

西本願寺のそば、大宮通にある昭和７年創業の洋菓子とパンの店。
元々は洋菓子店ですが、今はコーナーとしてはパンの方が多いぐらいです。パンもケーキも手作り感覚にあふれたレトロな温かみが魅力の昭和遺産的なお店です。パンでは、コッペパンにとんかつ・玉子・焼きそばなどを挟んだものが人気です。レモンのきいたカスタードが懐かしいシュークリーム、思い出したら時々食べたくなるマドレーヌなど、ケーキや焼き菓子も美味しいです。（大）

太秦の住宅街にある小さなベーグル専門店。京都のベーグル店で２年半勤めた北海道出身の女性が、育児をしながら週２日のみ営業している。
北海道産小麦粉を使い、生地には天然酵母・塩・水のみで卵・乳製品・油脂・砂糖は使用せず、シンプルでヘルシーなベーグルを作っている。洗練されたベーグルが多い中、素朴な味わいがする。値段も良心的。少し焼いてサンドイッチにするのもいいだろう。大人にはベーコンの塩気とブラックペッパーがきいたベーグル・エピがかなりいける。（相）

丸太町通沿い、平安神宮と黒谷の間にあるドイツパンの店。店名はフルでベッカライ・ペルケオ・アルト・ハイデルベルクという。
ドイツで修行し、マイスターの資格をもつ女性パン職人が焼くパンは、塩のきいたブレッツェル、円形のカイザー、酸味のあるライ麦パンなど。他にタルトなどのドイツケーキがある。パンはハード系が中心で、塩味のしっかりした、小麦の香りが素晴らしい逸品揃い。５種類あるカイザーが日本人好みの味で、手軽に絶品サンドイッチが作れる。（相）

烏丸御池から５分ほどの六角室町を西に行ったところにある小さなパン屋さん。
パンの種類は多くはなく、クリームパンなど少数の菓子パンの他はハード系やフォカッチャ、食パンなどがあります。本格的な味を追求していますが、特筆すべきはハード系のパンのレベルの高さで、京都の中心部では有数です。近所のフレンチやイタリアンのお店も買いに来ます。少し炙って、料理と一緒に、またはサンドイッチにするといいでしょう。ブルーチーズを使ったパンも絶品です。（大）