堀川下立売にある明治８年創業の老舗和菓子屋がイートインで出す赤飯セット税込５０８円。佐賀県産のもち米と丹波大納言小豆を使った優しい味で、赤だしと奈良漬が付く。白ゴマのゴマ塩なのが面白い。午前９時半から頂ける。

府庁前にある文政１２年創業の老舗豆腐店が冬季のみ出す焼き豆腐２８０円。大豆を炊いたおくどさんの消し炭を使ってじっくりと焼き上げた焼き豆腐は、香りがよく、田楽にすると最高に美味しい。午前中に売り切れることも多い。

荒神口の名物とんかつ屋が出すカツサンド１５００円。厚さは５センチ、２０分ほど揚げてパンに挟んでから６分蒸らすが、中はピンク色。写真はロースとヒレだが、レア目なので食感にあまり区別はない。これをライオンのようにかぶりつく。

元田中の洋食屋のポークステーキ、３００グラム１５００円。注文してから肉を切り、側面を立てて焼く厚切りのポークステーキは、ジューシーで上質な肉の旨味にあふれている。ソースはバルサミコとにんにく醤油から選ぶ。

京都を代表するケーキの名店のスペシャリテ、ピラミッド５５０円。姿も美しいが、少しずつ違う素材が織り成すハーモニーはチョコレートケーキの白眉と言える。テイクアウトの他、本店そばのサロン・ド・テで頂ける。

ＪＲ二条駅裏の人気中華屋の名物てりどんきんし８５０円。豚バラの甘辛い照り焼き丼だが、きんし入りが美味い。店がリニューアルしても相変わらずこれを頼んでいる人が多い。サラダ・揚げ餃子・スープのセットがプラス３５０円で付く。

京都の蜂蜜の名店が出す、はちみつ屋さんの厚切りハニートースト、ドリンク付き９００円。１０センチ角ほどの厚切りトーストにソフトクリームと蜂蜜がトッピングされ、さらにテーブルに用意されている６種類の蜂蜜をかけ放題という逸品。

東山三条の人気中華屋が出す天津飯７００円。別名玉子入り丼。具は人参と葱が少々の焼いた玉子をのせたご飯に、とんこつと鶏がらのスープに薄く味を付けた餡をさらに掻き玉にしてかけた、とろとろ玉子好きの京都人が愛するＢ級グルメ丼。

マルゼンカフェ京都店が出す、その名も檸檬７００円。丸善と言えば創業者の早矢仕有的が考案した元祖早矢仕ライスが有名だが、梶井基次郎の短編小説「檸檬」に因んだこのケーキは京都店のみのオリジナルで、檸檬尽くしの逸品。

三条京阪にある明治３７年創業の定食屋の皿盛６５０円。トンカツライスに牛肉と九条葱入りのカレーうどん用のとろっとしたカレーがかかっている。懐かしい中華そばと人気を二分する名物で、今やほとんどの客がどちらかを頼んでいる。